タグラインとは、簡単に言ってしまえば、主に企業や製品のロゴマークに近接する短いフレーズのことを言います。
例えば、ニトリの「お、ねだん以上ニトリ」というフレーズが、このタグラインの一つです。
「お、値段以上ニトリ」というフレーズからは、値段以上の品質という機能面での価値と安く高品質な商品を手に入れることができるユーザーの喜びという感情面での価値がイメージできると思います。
このように、企業や、サービス、商品の機能面と感情面両方を含む普遍的な価値を端的に表したフレーズがタグラインです。
キャッチコピーは、ターゲットごと、キャンペーンごとなど、訴求したい方向によって変わってくるもので、商品やサービス、企業の普遍的な価値を表すタグラインとは違うものになります。
また、タグラインは、単なるキャッチコピーではなく、企業やサービスの普遍的な価値を想起させるものであるため、ブランドアイデンティティーや、市場におけるポジションをわかりやすくする効果があります。
タグラインを用いて価値が明確化されれば、コンセプトのブレないブランディングに繋がるだけでなく、顧客に競合他社との違いを示すことに効果的です。
■マクドナルド
「i’m lovin’ it」=(和訳)「私のお気に入り」
ファストフードらしい親しみやすさがあるタグラインです。マクドナルドが世界中の人々にとって身近に寄り添う存在であることを、端的に表したキャッチコピーです。
■リクルート
「まだ、ここにない、出会い。」
「架け橋」〝人と機会〞、〝いまと未来〞などをつなぐ存在になりたいという企業の願いが込められ、キャッチコピーにもそれは表れています。就・転職活動の支援を通じ、人と企業の良い出会いを提供することで未来を明るく変えていく。そんな思いさえも伝わる広がりのある言葉です。
■ルノアール
「都会のオアシス」
何も言わずとも配膳される、おかわり自由なお茶、顔を思いっきり拭ける暖かいおしぼり、そして、喫煙者のサラリーマンにはうれしい奥の喫煙席。
サラリーマンにとっては嬉しい都会のオアシス。ルノワールがターゲットとしているペルソナにとってもぴったりなキャッチコピーではないでしょうか?
■ダイソン
「空気で答えを出す会社」
事業紹介型のタグラインになります。自社の事業内容を説明するようなタイプのブランドメッセージです。
大手企業には潤沢な広告予算があり、広告に大量に予算を投下することができます。また、人員や時間などのリソースも豊富にあるので、結果的に社名や商品名などをターゲットに効果的に認知させることができます。
しかし、中小企業では大手企業のような予算や時間、人員を投下することはかなり難しいと思います。そこでブランドメッセージが重要な役割を果たしてくれます。
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